ピアノ

​ブラジル生まれのピアノの巨匠

ネルソン・フレイレ

Nelson Freire

“最初の音が立ち現れ、最後の音が消えゆくまで、全てが傑出した演奏会だった。

ネルソン・フレイレは、世界が誇る真に偉大なピアニストの一人であり、音楽家たちの尊敬を一身に集める正真正銘の音楽家だ。彼は常に音楽と一体である。この日の演奏が他に類をみないものであったのは、その圧倒的なまでの「完全さ」ゆえである。彼は磨き上げられた奥深い響き、力強さ、溢れ出る威厳によって、さらには極めて繊細な瞬間をも経ながら、楽曲の至るところに隈なく命を吹き込んでいった。ピアノに向かうフレイレの内省的な探求はしかし、私たち聴き手をすぐさま音楽の核心へと導いた。”

— Classical Source

どこまでも詩的で、完全無欠で、この上ない感銘を与える音楽。ブラジル生まれのレジェンド、ネルソン・フレイレは常に同時代のピアニストの憧れのピアニストとして君臨している。

ブラジルのボア・エスペランサ生まれ。5歳でリオ・デ・ジャネイロに移り、12歳で当地の国際コンクールのファイナリストに選ばれ、これをきっかけにブラジル大統領からの奨学金を受け、ウィーンにわたり、グルダの師として名高いザイドルホーファーのもとで学ぶこととなった。19歳でリパッティ・メダルを贈られ、リスボンのヴィアンナ・ダ・モッタ国際コンクールで優勝。22歳でロンドン・デビューを果たしてセンセーションを巻き起こしたフレイレを、タイムズ誌は「若き鍵盤の獅子」と形容、ニューヨーク・デビューを飾った際、タイム誌は「同世代中、いや全世代中、もっともエキサイティングなピアニストのひとり」と絶賛した。

フレイレは以来50年にわたり、世界屈指のコンサートホールから招かれ、最高峰の指揮者・オーケストラからソリストとして指名されるピアニストである。デッカ・レーベルの専属アーティストとして、ますます深化していく洞察力を録音の分野でも発揮、ディアパゾン・ドール、グラモフォン賞など高名な賞を多数受けている。

ゲルギエフ、テミルカーノフ、小澤征爾、ブーレーズ、シャイー、デュトワ、クーベリック、プレヴィンらの指揮のもと、ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ニューヨーク・フィルなどをはじめ、ミュンヘン、パリ、ウィーン、ボストン、フィラデルフィア、シカゴ、ロサンジェルスなどのトップ・オーケストラと共演を続けている。

2003年のドキュメンタリー映画『ネルソン・フレイレ: A man and his music』(監督: ジョアン・モレイラ・サレス)には、彼の様々な演奏会の模様が収められている。

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