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​ヴァイオリン 

クリスティアン ·テツラフ

​Christian Tetzlaff

Photo by Giorgia Bertazzi

テツラフの命を懸けるような迫真の演奏が、聴衆をハンガリー・ジプシーの野営からウィーンのサロンへと導いた。生涯最高の音の旅だった。

—  『インデペンデント』(日曜版)

クリスティアン・テツラフは、現代最高のヴァイオリニストのひとりであり、常にエキサイティングな活動を展開している。幅広いレパートリーを持ち、古典派、ロマン派、現代のレパートリーにも精通し、ベートーヴェン、ブラームス、チャイコフスキー、ベルク、リゲティの協奏曲の解釈でニュー・スタンダードを打ち立て、革新的な室内楽プロジェクトやバッハのソロ作品の演奏で高い評価を得ている。ヨアヒムのヴァイオリン協奏曲のように忘れられた名曲に目を向ける一方、イェルク・ヴィトマンのヴァイオリン協奏曲(2013年初演)のように、現代の作品の紹介にも積極的である。カーネギーホール、ウィグモア・ホール、ベルリン・フィル、チューリッヒ・トーンハレ管、フランクフルト放送響のアーティスト・イン・レジデンスをつとめたテツラフは、2021/22シーズンに再びウィグモア・ホールのアーティスト・イン・レジデンス、2022/23シーズンにはロンドン交響楽団の「ポートレート・アーティスト」に選出されている。

 

テツラフは、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、ニューヨーク・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、ロンドンの主要オーケストラなどと共演。セルジュ・チェリビダッケ、ベルナルド・ハイティンク、ロリン・マゼール、クルト・マズア、クリストフ・フォン・ドホナーニといった伝説的な指揮者とも共演した。またダニエル・ハーディング、パーヴォ・ヤルヴィ、ウラディーミル・ユロフスキ、アンドリス・ネルソンス、サー・サイモン・ラトル、フランソワ=グザヴィエ・ロト、ロビン・ティチアーティ、エサ=ペッカ・サロネン、マイケル・ティルソン・トーマス、バーバラ・ハンニガン、インゴ・メッツマッハー、ケント・ナガノらとも共演している。

 

録音では、バルトークの協奏曲の録音やベートーヴェンとシベリウスのヴァイオリン協奏曲の録音で数々の賞を受賞、2022年にはブラームスとベルクの協奏曲を録音し高く評価されている。バッハの無伴奏ソナタとパルティータを今までに3度録音しており、『The Strad』誌は、2017年の録音を「バッハの無伴奏作品に宿る美への細心かつ快活な応答」と評し、絶賛した。室内楽では1994年にテツラフ・カルテットを結成、また妹のターニャ・テツラフ、ピアニストの故ラルス・フォークトとのトリオでも積極的に活動し、このトリオでのシューベルト作品の録音は数々の名誉ある賞を受賞している。
 

ドイツのヴァイオリン製作者ペーター・グライナーの楽器を使用。クロンベルク・アカデミーで定期的に教えている。

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《2023》 新日本フィルハーモニー交響楽団定期演奏会 / インゴ・メッツマッハー指揮 ベルク:ヴァイオリン協奏曲 2023/3/4 (土) すみだトリフォニーホール 2023/3/6 (月) サントリーホール リサイタル(ピアノ:キヴェリ・デュルケン) 2023/3/5(日)東京 トッパンホール

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