ピアノ
韓国の国宝級アーティスト
クンウー ·パイク (白建宇)
ソウル生まれ。ジュリアード音楽院にてロジナ·レヴィーンに師事。さらにイローナ·カボス、グイド·アゴスティ、ヴィルヘルム·ケンプのもとでも研鑽を積んだ。1969 年ブゾーニ国際ピアノ·コンクールで金賞、1971年ナウムバーグ国際コンクールで優勝。ニューヨークのリンカーン·センターでリサイタル、カーネギー·ホールでオーケストラ·デビューを果たし、国際的な演奏活動を開始した。
これまで指揮者ではマゼール、ヤンソンス、サヴァリッシュ、キタエンコ、インバル、テミルカーノフ、ヴィットなどと共演。オーケストラではニューヨーク·フィル、サンクトペテルブルク·フィル、ロンドン響、BBC響、パリ管、ベルリン響、ワルシャワ· フィル、イギリス室内管等と共演。
これまでに韓国や中国でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を4度おこない、とりわけ2020年台湾の台中国家歌劇院において連続8日間でおこなったベートーヴェン・サイクルでは、さらに円熟し、高みを究めた演奏で聴衆を熱狂させた。
録音も数多く、「プロコフィエフ:ピアノ協奏曲全曲」は1993年に年間最優秀ディアパゾン金賞およびフランスのヌーヴェル·アカデミー·ドゥ·ディスク賞を受賞。その後デッカ·レーベルの専属アーティストとして録音を重ね、いずれも高い評価を得ている。2005年~2007年に渡りデッカ·レーベルに録音したベートーヴェンのピアノ·ソナタ全曲の演奏は「パイクのドラマを組み立てていくセンス、ウィット、絶妙なニュアンス、考え抜かれた和音のコントロール、敏速な指が織り成す超絶技巧…その全てが素晴らしい」 (インディペンデント紙)等と絶賛された。最近ではドイツグラモフォン·レーベルで「ショパンのノクターン全集」(2019年)、「シューマン作品集」(2020年)を発表している。
現在、パリ在住。1993年から2014年までフランス·ディナールのエメラルド·コースト音楽祭の芸術監督を務める。2000年フランス政府より芸術文化勲章シュヴァリエ章を受章。2010年大韓民国銀冠文化勲章を受章。
Media
Concerto Repertoire