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ピアノ
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韓国の国宝級アーティスト

クンウー ·パイク (白建宇)

“この非凡なピアニストの指は、超人的な力強さと尽きぬ詩情を絡み合わせる。パイクが、ロジーナ・レヴィーン、グイド・アゴスティ、ヴィルヘルム・ケンプの弟子であることを念頭に置くと、彼が誇る並外れたピアニズムに容易に合点がいく。パイクの演奏は、主観的で独特で、ときに聴く者を動揺させるが、必ずその全てに、深い音楽的な理由がある。そして彼の演奏は、今日の音楽界に氾濫する予定調和の「聴き心地のよい」演奏の対極にある。パイクの芸術の魅力を語る上で何よりも看過できないのは、ロシア音楽への造詣の深さである。パイクの研ぎ澄まされた知性と感受性は、しばしばロシア作品の知られざる一面をあらわにする。とはいえパイクの審美眼は、実に幅広いレパートリーに活かされている。じっさい聴衆は、高度な運動能力を要する「超絶技巧曲」を弾くことを彼に期待している。そんなとき彼は驚くほど上質な音色と的確な様式感を支えに、フランス音楽を見事に奏で、私たちに肩透かしを食わせるのだ!”

— Alain Cochard, www.concertclassic.com

ソウル生まれ。ジュリアード音楽院にてロジナ·レヴィーンに師事。さらにイローナ·カボス、グイド·アゴスティ、ヴィルヘルム·ケンプのもとでも研鑽を積んだ。1969 年ブゾーニ国際ピアノ·コンクールで金賞、1971年ナウムバーグ国際コンクールで優勝。ニューヨークのリンカーン·センターでリサイタル、カーネギー·ホールでオーケストラ·デビューを果たし、国際的な演奏活動を開始した。

これまで指揮者ではマゼール、ヤンソンス、サヴァリッシュ、キタエンコ、インバル、テミルカーノフ、ヴィットなどと共演。オーケストラではニューヨーク·フィル、サンクトペテルブルク·フィル、ロンドン響、BBC響、パリ管、ベルリン響、ワルシャワ· フィル、イギリス室内管等と共演。

これまでに韓国や中国でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏会を4度おこない、とりわけ2020年台湾の台中国家歌劇院において連続8日間でおこなったベートーヴェン・サイクルでは、さらに円熟し、高みを究めた演奏で聴衆を熱狂させた。

録音も数多く、「プロコフィエフ:ピアノ協奏曲全曲」は1993年に年間最優秀ディアパゾン金賞およびフランスのヌーヴェル·アカデミー·ドゥ·ディスク賞を受賞。その後デッカ·レーベルの専属アーティストとして録音を重ね、いずれも高い評価を得ている。2005年~2007年に渡りデッカ·レーベルに録音したベートーヴェンのピアノ·ソナタ全曲の演奏は「パイクのドラマを組み立てていくセンス、ウィット、絶妙なニュアンス、考え抜かれた和音のコントロール、敏速な指が織り成す超絶技巧…その全てが素晴らしい」 (インディペンデント紙)等と絶賛された。最近ではドイツグラモフォン·レーベルで「ショパンのノクターン全集」(2019年)、「シューマン作品集」(2020年)を発表している。

現在、パリ在住。1993年から2014年までフランス·ディナールのエメラルド·コースト音楽祭の芸術監督を務める。2000年フランス政府より芸術文化勲章シュヴァリエ章を受章。2010年大韓民国銀冠文化勲章を受章。

Media

Concerto Repertoire

​Discography

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​Archive

《2021》 リサイタル 2021/7/13(火)東京 王子ホール 《2022》 2022/10/25(火)大阪 フェニックスホール 2022/10/27(木)東京 王子ホール

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