ピアノ
ベンジャミン・グローヴナー
Benjamin Grosvenor
グローヴナーは貴族のような気楽さでステージを支配する。そして喜びのため息をつかせる。昔も今も稀な気質である。
『ニューヨーク・タイムズ』紙
音楽作りに注がれている驚くべき技術的才能、みずみずしい想像力、圧倒的な集中力、これみよがしな誇示の不在、、作品への詩的な没入をみちびく確かな感性。
『南ドイツ新聞』
イギリスのピアニスト、ベンジャミン・グローヴナーは、その特異なサウンド、洞察力に満ちた解釈、目覚ましい演奏によって、国際的な注目を集めている。彼のアプローチは、複雑を極める技法を意のままに操るヴィルトゥオジティはもとより、類まれな深い楽曲理解によっても支えられている。そして近来のイギリスから出現した最も重要なピアニストとみなされるとともに、欧米ではスター・ピアニストとしての地位を確立している。最近ではグラモフォン誌がレコーディング史上トップ50のピアニストのひとりに選出している。
2023/2024シーズンの協奏曲のハイライトは、待望のデビューとなるベルリン響とアイスランド響とのブゾーニのピアノ協奏曲(作曲家記念年)である。またエリム・チャン指揮ギュルツニヒ管(プロコフィエフ3番)、マキシム・エメリャニチェフ指揮スコットランド室内管(メンデルスゾーン1番)、バーミンガム市響、ハレ管弦楽団、ワシントン・ナショナル管、インディアナポリス響、ピッツバーグ響とも共演する。2023年の夏の音楽祭では、マンフレート・ホーネック指揮EUYOとのツアー(プロコフィエフ3番)が予定されている。
またソロではルツェルン・ピアノ・フェスティバルでデビューを飾り、ブレット・ディーン作品の世界初演が行われる。また、ケルン・フィルハーモニー、シャンゼリゼ劇場、クイーン・エリザベス・ホール、ルール・ピアノ音楽祭などでもリサイタルを行う。
最近の主な活動としては、パーヴォ・ヤルヴィ指揮シカゴ響(ショパン2番)、エリム・チャン指揮クリーヴランド管(リスト1番)、マリン・オルソップ指揮RSOウィーン(プロコフィエフ3番)、マキシム・エメリャニチェフ指揮スコットランド室内管(ベートーヴェン3番、4番)など。またアーティスト・イン・レジデンスとしても引っ張りだこで、セージ・ゲーツヘッド(2022/23シーズン)、ウィグモアホール(2021/22シーズン)、ラジオ・フランス(2020/21シーズン)でレジデンスをつとめている。
これまでイギリスのすべての主要オーケストラはもとより、パーヴォ・ヤルヴィ、セミヨン・ビシュコフ、リッカルド・シャイー、ケント・ナガノ、フランソワ=グザヴィエ・ロト、エサ=ペッカ・サロネン、アラン・ギルバート、ウラディーミル・ユロフスキ、レナード・スラットキン、マイケル・ティルソン=トーマス、クシシュトフ・ウルバンスキ、マキシム・エメリャニチェフ、山田和樹ら著名な指揮者のもと、ボストン響、シカゴ響、フィラデルフィア管、フランス国立管などと共演を重ねている。また2011年のBBCプロムスでBBC響と共演したのを皮切りに、過去10年にわたってBBCプロムスの常連となっている。
録音では2011年にデッカ・クラシックスと契約し、英国の音楽家としては史上最年少、英国のピアニストとしては約60年ぶりの契約となった。2020年にリリースされたショパンのピアノ協奏曲を収録したアルバムはグラモフォン賞とディアパゾン金賞を受賞。2023年にリリースされた「シューマンとブラームス」のアルバムは、グラモフォン誌のエディターズ・チョイスとディアパゾン金賞に選ばれ、「傑作」(ル・ドゥヴォワール誌)と絶賛された。
グローヴナーはすべての子どもたちが音楽教育を受けられることを目的とした慈善団体「ミュージック・マスターズ」のアンバサダーを務めている。
Media
Concerto Repertoire
Discography
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Archive
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