
ピアノ
ベンジャミン・グローヴナー
Benjamin Grosvenor
グローヴナーは貴族のような気楽さでステージを支配する。そして喜びのため息をつかせる。昔も今も稀な気質である。
『ニューヨーク・タイムズ』紙
音楽作りに注がれている驚くべき技術的才能、みずみずしい想像力、圧倒的な集中力、これみよがしな誇示の不在、、作品への詩的な没入をみちびく確かな感性。
『南ドイツ新聞』
イギリスのピアニスト、ベンジャミン・グローヴナーは、その特異なサウンド、洞察力に満ちた解釈、目覚ましい演奏によって、国際的な注目を集めている。彼のアプローチは、複雑を極める技法を意のままに操るヴィルトゥオジティはもとより、類まれな深い楽曲理解によっても支えられている。そして近来のイギリスから出現した最も重要なピアニストとみなされるとともに、欧米ではスター・ピアニストとしての地位を確立している。
2022/23年シーズンはBBCプロムスでのオールソップ指揮ウィーン放送響と共演するプロコフィエフのピアノ協奏曲第3番で幕を開け、ザ・セージ・ゲーツヘッドでは「アーティスト・イン・フォーカス」を務め、フィルハーモニア管とはニコラ・ベネデッティ、シェク・カネー=メイソンとともにベートーヴェンの三重協奏曲を演奏する。ほかにもロンドン・フィルやバーミンガム市響などとの共演のほか、レナード・スラットキン指揮リヨン管とのツアーなどが控え、リサイタルではシャンゼリゼ劇場、ウィグモアホール、ワシントンのケネディセンター、そしてサンパウロなどのラテンアメリカのツアーにも参加する。
これまでイギリスのすべての主要オーケストラはもとより、パーヴォ・ヤルヴィ、セミヨン・ビシュコフ、リッカルド・シャイー、ケント・ナガノ、フランソワ=グザヴィエ・ロト、エサ=ペッカ・サロネン、アラン・ギルバート、ウラディーミル・ユロフスキ、レナード・スラットキン、マイケル・ティルソン=トーマス、クシシュトフ・ウルバンスキ、マキシム・エメリャニチェフ、山田和樹ら著名な指揮者のもと、ボストン響、シカゴ響、フィラデルフィア管、フランス国立管などと共演を重ねている。
リサイタルでは、ロンドンの主要ホール、パリのシャンゼリゼ劇場、NYのカーネギーホールなどで定期的に演奏しているほか、ワルシャワの「ショパンとそのヨーロッパ」フェスティバル、モンペリエ音楽祭などにも出演。室内楽にも熱心で、パク・ヘユン、タベア・ツィンマーマン、ティモシー・リダウトなどと定期的に共演している。2020/21年シーズンにはラジオ・フランスでのアーティスト・イン・レジデンスを務め、翌シーズンにはウィグモアホールで多彩なプログラムを披露した。また、2020年に設立された地元のコミュニティのためのイベントであるブロムリー&ベッケナム国際音楽祭では共同芸術監督を務めている。
録音では2011年にデッカ・クラシックスと契約し、英国の音楽家としては史上最年少、英国のピアニストとしては約60年ぶりの契約となった。2020年にリリースされたショパンのピアノ協奏曲を収録したアルバムはグラモフォン賞とディアパゾン金賞を受賞。2021年にはデッカと契約更新し、リストのソナタを中心とした最新アルバムはショク賞を受賞するなど各誌で絶賛されている。
グローヴナーはすべての子どもたちが音楽教育を受けられることを目的とした慈善団体「ミュージック・マスターズ」のアンバサダーを務めている。
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